忘却の彼方にあったはずの記憶が、突然再び現れるようになった
なぜかわからない
ある未明、夢を見た
昔交際していた人との間に子どもが生まれる夢だった
それはそれは幸せに満ちた夢だったが、今更そんな夢を見させられたところで、どうしろと言うのか
なぜそんなものを見せるのか、理解に苦しむ
俺は相変わらず昨年末からハマっている、トレンディドラマを観ている
ロンバケを観終わって、今度はラブジェネが佳境に入ったところだ
トレンディドラマで一番好きなのは東京ラブストーリーで、もう何回でも観たいくらいに好きだ
思えば俺の人生のバイブルはとらドラであり、最近では漫画も僕ヤバとか隣のお姉さんが好きとかラブコメばかり読んでいる
元から恋愛ものが好きだが、今観ているトレンディドラマに関しては、どこか、過去の自分やある関係における失敗やそれに類する出来事について、あの時自分はどうすべきだったのか?ということを心のどこかで思いながら観ているような気が、あの夢を境に、するような、そんな気がしている
そして恐らく、これは行き場を失った感情や思考によるものであって、これらは人との間において表出されることを望んでいる
表出されたとき、きっと一番奥の方でつっかえていたものが取れて解放されるような予感すら感じる
自分の今いる状況やそこに辿り着くまでの変遷というのは並べてみればだいぶおかしなものであるし、自ら発信することを拒んでいたことで誤った認識や解釈をされ続けているのではと勝手に思っている
色んなことがあって当初思い描いていたような状況とは全く違っているけど、何もなかった地でこれほど様々な人が自分の人生に関わってくれているということもまた、全く想像していなかったことだ
そうやって、何もなかったところから、自分なりに地を固められていること、自分のやるべきことを見出せたこと、それが今の自分を肯定する最大の理由だと感じている
それは、他の土地では為し得なかった
自分で選んだ土地だから、足を踏み出し続けることを止めなかったのだと思う
この地を選ぼうとしたとき、ちゃんと自分の意志でこの地を好きになろうと思った、あの時の自分に本当に感謝したい
そうしていなければ、もっと嫌な思いに苛まれていただろうし、とうの昔に逃げ出していただろう
だからきっと、もう本当に不要なものは処分すべきであると、そう言われているのだと思う
さて、ねこと暮らそうかな。